くらむ本

常にネタ切れ。たまに書く。

【雑記】漫画●村騒動に思うこと




某、漫画が無料かつ合法で色々読めちゃうサイトが、ここ最近話題になってますね。
この問題に関して、まずは状況を整理しましょう。
もちろん、漫●村が悪である。と言う大前提は決して覆るモノではありませんが、文化活動とビジネスと言うものをみんなごちゃ混ぜにして、そして煮詰めて最後に残った”ユーザーのモラル”と言う着地点で誤魔化しすぎなんですよね。

海賊版サイト問題、日本漫画家協会が異例の声明 (HUFFPOST)
http://www.huffingtonpost.jp/2018/02/13/mangaka-kyoukai_a_23360119/


◆的外れで同情も出来ないゴミみたいな指摘
この出来事を、「問題だ!文化が滅びてしまう!」って言う指摘をしている人たちってまったくもって的外れな事を言っているなぁと私は感じています。
これ、単純にテクノロジーの進歩についてこれていなくて、ビジネスチャンスと考えず、既存の既得権益の上に胡座をかいていた結果だよねとしか思えないんですよね。

ユーザーの良心ガーwwwとか罪悪感うんぬんかんぬんwwwwとか、そういうベクトルの問題じゃなくて、テクノロジーの発展によってスマートフォン電子書籍が取り上げられている今、必要な視点は、"便利なのかそうじゃないのか"じゃないんですか?

少し前に話題になったリーチサイト系にしてもそうなんですけど、結局のところもぐらたたきにしかならない。体力を失うのは業界側の方だって言うのは分かっていたはずです。
そこから学んで、自分たちでそれ以上に魅力的なプラットフォームを作ろう!と言う方向性に舵を取れなかった人たちが悪いよね。としか思えません。

……ただし、フ●ブてめーは目立ちすぎだ。
あれは流石に嫌悪感を覚える。消えて正解だ。


◆漫画家さんの声wwww
漫画家さんたちが声を上げている「●画村は悪である!滅ぶべきだ!」と言う意見は納得できます。ですが「だからお金が入らず、文化活動ができない!」と言う文脈は理解できません。

”文化活動を続ける”だけであるのであれば、その文化活動でお金を得ようとせず、趣味の範疇で行い、その他分野の仕事を行う事で文化活動を続ける事ってできますよね。
それはインターネットが発達し、様々なプラットフォームが成熟してきた今の時代であれば、気軽に"文化活動を続けること"は事は可能です。

"お金が得たい!"と言うのであれば、それはビジネスと言う枠組みで考えるべきです。
お金を得るためには、何らかの対価を得る為にはどうしたらいいのか?とい言うところに着目し、行動しなくてはいけません。なぜなら、それはビジネスだからです。

それが難しい!と言うのは誤りです。個人レベルでも電子書籍を出版したり、無料で公開し広告費を得る。独自のプラットフォームを自分で作っちゃって成功していると言う人はキンドルがサービスを開始した2011年頃から何人も数字として、出てきていますよね。

そういったリスクをとって行動をしなかったこと「文化活動をビジネスとして収益化を目指さなかった事」を"ユーザーの責任"へと鞍替えすることは流石に文脈が違います。
申し訳ありませんが、その"行動が出来ていなかった漫画家さんの言葉"は、恨み妬みにしか聞こえません。

ほーらwwwwwみなさんの大好きな”拝金主義”で”自己責任論”ですよーwwww
こういった時に使わなくていつ使うんですかwwwwwwwおーん?wwwwwww


◆付加価値を付けて住み分けをしていこう
最初にも述べましたが、海賊サイトが悪であるのは大前提です。ですが、このままでは文化が滅びるから、買ってください!とユーザーに物乞いをするのは違います。

改めて、昨年にカルチャーとして出版関係と親しい映像関係で何が起きたのか?おさらいをしましょう。
ネットフ●ックス、アマゾンプラ●ムビデオ、T●er、ア●マTV、などなど、数多くの定額or無料でインターネットを介して番組が見られるサイトが数多く生まれ、そして日常の話題にも上がるようになってきています。
また、オタク達のお友達であるアニメ回りの業界では、そういったサービス向けの提供をし始めて、円盤が売れなくてもある程度のお金は回収ができるようになった!と言う声も出てきています。

話を出版や本に戻します。私、キ●ドルとかを使っていて思うんですけど、UIがクソすぎて、本当にイライラするんですね。「漫画●」の方が明らかに優秀で、便利なんですよ。
これは、テクノロジーの発展にともなって、一人一人がインターネットデバイスが安価に手に入る時代になったと言う背景と、公式が提供しているサービスがクソで、ユーザーライクなストレスフリーの環境を作ろう!と言う舵の切り方をした「漫●村」の運営の方が一枚上手で、利便性を求めている層にマッチしていただけです。

つまり、公式で、より利便性が高くてメリットのあるサービス(付加価値)がユーザーに提供できるようなプラットフォームを自分たちで作ればいいだけの話じゃないんでしょうか?
もう時代は急速に進化している。映像業界に続き、出版関係も業界横断型のサービスを提供していけば、ちゃんとウケるますよ。それだけの話ですよね。

また、前にならえで定額配信サービスを行うんじゃなくて、実際の本だからこそできる、一部書籍で取り入れられてる、”本を買った人には電子書籍版もプレゼント”だとか、一部店舗では、作者さんのサイン入り!だとかやってるじゃないですか。

そういうの見かけたら、ちょっと調べてみて面白そうだったら買いますよ私。そういった付加価値の付け方を見つけて、自分たちの”強み”を活かしていけばいいだけの話なんですよ。

今回の問題は、全くと行って言いほど、悲観するべきものじゃない。こんなヘボいサイト一つで今までの日本が培ってきたHENTAI☆文化が本当に屈すると思うんですか?映像関係でちゃんとユーザーが少しずつ付いてきて受けてるんだから、無いでしょ。


◆何でもかんでも人のせいにするのは辞めましょう
コンテンツやカルチャーと言うのは、テクノロジーの発展やマスの意見、その時代の空気感、価値観によって日々変化をしていくものです。特に一番敏感に反応をするところです。
それを、単純に今までの文脈で何も考えずにやってきた結果、今回の問題のように表面化しただけです。

本来、それはその業界に携わる人達が考えて改革をしていかないと行けない部分です。
その部分を、ユーザーの裁量に依存するのは、全くもって話になりません。

作り手と読者の輪が切り離され、断絶されたと言うなら、その輪をつなげる。
今後何十年、何百年もこの文化を残したいと思うのであれば、それがあなた達が行うべき職務なのではないでしょうか。

あ、漫画村はヤバそうなモノ埋まっているとしか思えないので、見ることはおすすめしません。タダより高いものはありませんよ。



よければ以下エントリもどうぞ。
●【雑記】杭打ち不正問題から考えなければならないこと
http://ch.nicovideo.jp/kuramubon/blomaga/ar908784
●五輪エンブレム撤廃騒動から考える発信者と利用者のこれから
http://ch.nicovideo.jp/kuramubon/blomaga/ar870208
●【雑記】IT業界☆老人ホームランド♪開園
http://ch.nicovideo.jp/kuramubon/blomaga/ar1362741
●【雑記】「人の手」を使うことで人為的ミスを防ぐのはナンセンスじゃないか?
http://ch.nicovideo.jp/kuramubon/blomaga/ar974265
●【雑記】オタクのモラル~ノブレス・オブリージュ
http://ch.nicovideo.jp/kuramubon/blomaga/ar1071245






そんなかんじで。
おしまい。