くらむ本

常にネタ切れ。たまに書く。

【趣味/映画】ルームを見た感想とネタバレ


1ヶ月ぐらい前になっちゃうのですが、映画”ルーム”を見ました。
思ったことを書く時間がやっとできたので、ネタバレ含めて感想を書いておきます。



◆第一印象「”メアリーの部屋”か!」
私はこの作品を全く知らなくて、ツ●ヤをフラフラしていたら大々的にレンタル展開が行われていたので、なんとなく手に取ってみたんですけど、これがめちゃくちゃ面白かった。

パッケージの裏面とかを読んでいて思ったのは、思考実験”メアリーの部屋”のメアリーに焦点を当てた話かー。面白そうやんけ!レンタルしたろ!とか勢いだったんですけれど、実際に視聴をしてみて考える作品に対して考える時間を作ったら、これ色んな視点があるよな。って気がついて、とにかくおもしれーんだな!!!!!!

●ざっくりあらすじ●
母、おっさんに虐待される。
母、子供ができる。できた子供と一緒に納屋に監禁される。
子供、7歳になる。母、子供と一緒におっさんに反逆の狼煙を上げる。
子供、無事脱走。有能警官に助けてもらい、おっさん、ついに御用。
母、無事、親元に戻る。子供、監禁されてた”部屋”以外の生活、価値観に戸惑う。
それでも僕達は生きていくしかないんだ!!!


◆"部屋"から飛び出したメアリーの物語
視聴しているときは本当に淡々と物語が進んでいって、ちょうど中盤くらいに、”部屋”からジャックは飛び出しました。
私は、これ失敗して、連れ戻されるやつでしょwww知ってる知ってるwwwwとか思ったらそうじゃなかった。有能警官に出会って、そしておっさん逮捕。え、これ、まだ半分あるよ?どうなるの?とか思ったらそこからがこの物語の大本命でした。圧巻。

今までの作品だったら、"部屋"から脱出が出来ておっさん捕まって、母と子は幸せなキスをして終了って感じだったと思うんですけれど、この作品はそうじゃなかった。
その先の物語を描いていたんです。これはやられた!って思いました。


◆この作品はどの視点で捉えるか?で見え方が変わる
この作品の"どの視点でこの物語を捉えるのか?"と言うことでガラリと見え方が変わってくるのが本当に面白い。間違いなく、視聴者の心に何かを残す問題提起作品でしょう。

その視点と言うのは、物語に登場する人物(子供、母親、母親の両親)と言う視点から捉えてみるのも面白いのですが、それだけに限らず、この映画を見るにあたって何を考えたのか。と言う視聴者の視点によってもガラリと意見が変わってくると思うんですよね。

細かい視点についてはもう数多くの人達が書いているので、割愛だ。文章に書き起こすのがめんどくさい。とにかく、そういったところが、めちゃくちゃ面白いだよ!!(逆ギレ)
数多くの人と是非、語り尽くしたい作品です。


◆"幸せ"はどこにあるのか?
色んな視点から語ることのできる作品ではあるが、一言でまとめて言うのであれば「幸せのカタチって人それぞれあるよね」って言うことにあると思うんです。
また、作中では、ずっと気づかずにいたけれど手放してはじめて分かる”幸せ”と言うのも描かれていて「"幸せ"と言うのは何気ないものなんだよ」と言う問いかけがされている。

まさにジレンマなんですよね。もう面白すぎる。ニヤニヤが止まらない。
でも、そういったジレンマを抱えて生きていくしかないんだよ。人間って言うのは不完全で、不確かなもので、感情がある。そういったものが作品から感じれました。


◆心に残ったシーン
何よりも本作の全てが集約されている印象的なシーンは、"部屋"の中にある様々なモノに対してジャックが挨拶をするところではないでしょうか。その異様さと不自然さが醸し出すオーラにグッと惹きつけられる人は多かったんじゃないかなーと感じています。
終盤に、カタチと環境を変えて再び”部屋”に訪れて挨拶をするシーンは、見事でしたね。



もしまだ見ていない方で興味が出た方は、ぜひとも見てもらいたいです。●タヤにGO!
そして、できれば見た感想を私とSkypeとかで一緒に語って欲しいです。(土下座)





そんなかんじで。
おしまい。