くらむ本

常にネタ切れ。たまに書く。

【一冊で完結】個人的印象に残った単巻ラノベ5選

■はじめに(注意事項等)
ラノベ業界が少しでも、盛り上がってくれればと思い、
個人的に印象に残った単巻で完結するラノベについて勝手に5つ選ばさせていただきました。
良かった点、悪かった点まとめますが、あくまでも個人的な感想と受け取っていただけると幸いです。
もし興味がある方いましたら、拙い文章ですが最後まで読んでいただけると嬉しいです。
なるべく配慮致しますが、一部ネタバレ等含むかもしれませんので、
嫌な方はブラウザバックorご理解の上、読んでいただけると大変助かります。
では、以下を御覧ください。


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タイトル:LAST KISS
ブランド:電撃文庫
著者:佐藤 ケイ
絵師:高梨 ひつじ
以下感想
難しい病気で入院が長い妹。唐突に告げられる妹の一時退院の通知。
そんな妹を病院まで迎えに行く主人公こと兄と、その幼馴染の女の子。
そんな三人が織りなす寂しくも眩しい一夏の悲しい物語。
まるで人生かのように淡々と進んでいく時間。取り戻せない時間。残された時間はあと僅か。
抗えない運命に悩み、苦しみ、涙を流し乗り越えていく。そんな一瞬を紳士に描いた作品だと思います。
物語としては、ありがちなどこかで聞いたことのあるような使い古されたストーリー。
ですが、読み終えた後、素直にこの本を手にとってよかったと思えました。
たとえ使い古された、ありがちなストーリーでも、
作者の彩り方一つでこうも変わるのかと感動することができました。



タイトル:旅に出よう、滅びゆく世界の果てまで。
ブランド:電撃文庫
著者:萬屋 直人
絵師:方密
以下感想
タイトルに惹かれ手にとった一冊。
何より面白いと思ったのは、独特な世界観と設定。
"喪失症"と言う未知の病に世界は蝕まれ、誰もその人の名前や姿を思い出せなくなり、
最終的には人の存在そのものが消えてしまう。
そんな世界で旅に出ることをした、一組の「少年」と「少女」の紡ぐ物語。
旅をしていくなかで、少年少女は様々な人たちと出会います。
そこで「少年」と「少女」は何を思い、何を感じるのか。等身大の視線で書かれた一作。



タイトル:閉鎖のシステム
ブランド:富士見ミステリー文庫
著者:秋田 禎信
絵師:黒星 紅白
以下感想
かの有名なオーフェンシリーズを執筆した秋田氏独特の文章が楽しめる一作。
本作は、田舎に新設したショッピングモールに閉じ込められてしまった人達の物語。
非常灯の明かりもない暗闇に染まる世界で登場人物達は出会い、そして背後に迫る謎の人影から逃げる事になる。
ストーリーの着眼点だけでも面白いと感じたが、何よりも登場人物の個性が凄く立っていて、会話の掛け合いが面白い。
シリアスなシーンであっても、まるでそれが嘘かのように、ギャグかのように読めてしまう。
本格的なミステリ作品が読んでみたい!と言う人にとっては、ちょっと拍子抜けしてしまうかもしれません。



タイトル:恋の話を、しようか
ブランド:ガガガ文庫
著者:三上 康明
絵師:オトウフ
以下感想
予備校で名前も知らない4人の高校生が、
テスト中に起きた停電と言うトラブルをきっかけに、たまたま出会い、
そして惹かれていくノスタルジックな純愛ストーリー。
この物語は、何か大きな事件が起きたり、どんでん返しがあるわけでもない。
淡々と、それでいて真っ直ぐに描かれた4人の高校生が織りなす物語。
恋だとか将来の不安だとか、学生にありがちな悩みが丁寧にかつ等身大の視線で描かれていると思います。



タイトル:好きと嫌いのあいだにシャンプーを置く
ブランド:メディアワークス文庫
著者:瀬那 和章
絵師:
以下感想
一つのマンションに暮らす三姉妹が織りなす、様々な視点から描いた恋のお話。
本作は、長女、次女、三女の順にそれぞれの視点から描いた3つの中編小説構成となっています。
それぞれの話がしっかりと描かれているだけではなく、何より面白いと思ったのは三人の恋愛観や価値観、性格の違いでした。
どのお話、キャラクターが好みになるかは、読者によって変わってくると思います。
私個人的には、長女のエピソードが一番好きでした。


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以上になります。拙いかつ面白みのない文章ですが、最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
もし興味が出た作品などありましたら、ご購入の検討をしていただければと思います。

おしまい。