●IT技術者:関西も不足 景気回復やシステム需要拡大(毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/news/20141107k0000m020137000c.html
話題のこの記事を読んで、うーん?ってなりました。
”SIer”の業務を”多重下請け構造”によって切り売りし「変わりなんていくらでもいるよ!」と人の身を売り、マトモに”技術者”を育てようとしてこなかったIT業界全体が悪いよねって思いました。
上記に述べたIT業界における”多重下請け構造”は本当に問題だなと思っています。
その構造によって過度なまでに業務が分業化され、末端のエンジニアに降りてくる仕事と言うのは、単純な作業であったり、そこからプロジェクトの全体像や前後に行われるべき連携や作業の関連性が全く分からず、「何のための仕事なのかよく分からないけど、とりあえず上から言われたからやっている」と言うエンジニアが多いのではないでしょうか。
そのような現場では、エンジニアが”仕事に対するやりがい”を感じたり、技術向上のモチベーションを促すようなことが行えず、求められる技術は時間と共に複雑に絡まり合い、高度化していくのにもかかわらず、業界全体が”技術者”と呼べる人間の育成ができていない現状なのではないか?と私は考えています。
勿論、言われるがままにやってきたエンジニア側にも、悪い点と言うのはあって、
自分から率先して技術力を高めていこう!と言う意識を持つことが非常に大切です。
ただ、そうして行動していったにも関わらず、業界に潰されてしまったエンジニアも数多くいるんじゃないかなーと思います。
IT業界に限らず、その他、様々な業界でも、似たような問題は数多くあると思います。
そう言った問題を各々が認識し、それを踏まえた上で「私達はこれからどうしていけばいいのか?」と言う考えを持ち、改善していけるような世の中になればいいなーって思います。
そんな感じで。
おしまい。