くらむ本

常にネタ切れ。たまに書く。

【エロゲ/レビュー】サクラノ詩

最終更新日:2016/01/29

■はじめに(注意事項等)
エロゲ業界が少しでも、盛り上がってくれればと思い、今回は、「サクラノ詩 -櫻の森の上を舞う-」と言うエロゲについてレビューを書かせて頂こうと思います。
あくまでも個人的な感想と受け取っていただけると幸いです。
もし興味がある方いましたら、拙い文章ですが最後まで読んでいただけると嬉しいです。
なるべく配慮致しますが、一部ネタバレ等含むかもしれませんので、嫌な方はブラウザバックorご理解の上、読んでいただけると大変助かります。
では、以下を御覧ください。


□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

■各種情報
タイトル:サクラノ詩 -櫻の森の上を舞う-
ブランド:枕
発売日 :2015/10/23
原  画:基4%、籠目、狗神煌、SCA-自
シナリオ:SCA-自、浅生詠





■感想(個人的・総評)
マスターアップました!と言う言葉をパッケージが店頭に並ぶその日まで信用せず、そしてパッケージが堂々と並べられているソフ●ップを見て「私は今、夢でも見ているんじゃないか?」と思いました。
大体、年明けぐらいからコツコツとはじめて、やっとクリアしました。(吐血
何よりもこの作品は、すかぢ氏の培った価値観に合うか合わないかと言う事と、哲学がテーマとしているだけあって、人にとっては神ゲーにもクソゲーにもなりえる作品だと感じました。
私的にはどうだったか?と言われると「私がプレイしてきたエロゲーの中でBEST3を選ぶなら」と言われたら、間違いなくそのウチの1つに数えるだろうと思えるくらいに衝撃を受けたました。
ただ、人にオススメできるかと言われると、ちょっとススメにくい取っ付きにくさはあると思います。


『サクラの詩』は『素晴らしき日々』(同ブランドが手がけた過去作品)の先を描くと言う目的から作り上げられた作品です。
ですが『素晴らしき日々』を未プレイでも、ストーリー上は全く問題はありません。
共通のテーマを軸に描いているだけであって、世界観として求められる前提知識はないので、『素晴らしき日々』をプレイしてないけど、やってみたい!と言う興味の有る人には、ぜひぜひプレイしてみてほしいなーと思います。

何よりも、本作は『素晴らしき日々』と同様に「幸福とは何か」「生きる意味とは何か」といった問いに対するすかぢ氏なりの解釈、そして、その問題に加え「作品は何のために生まれるのか」「何のために発信をするのか」という発信者や、それに関わる消費者にとって究極とも言える問いかけをテーマに描いており、正しく"幸福の先の物語として仕上がっている"と私は感じました。
そんな難解な問いかけに対して、最後には清々しいさを感じさせる一つの物語へと昇華させた。数多くの方がおっしゃっているように消化不良な部分はあるけれど、一つの物語、一つの区切りとしてはこの終わり方でいいんじゃないかなと私は感じています。


あと、すごいどうでも良いんですけど、システム設定画面が、凄い凝ったデザインをしているんですけれど、そのせいで自分が何の設定(既読スキップor全スキップ等)しているのかが、ちょっと見にくいなって思いました。


作品全体のプレイ時間は大体50時間ぐらいが目安になってくると思います。
この物語の終盤は本当に圧巻なので、出来れば最後までプレイしてほしいです。


■シナリオとしては以下のような構成になっています。
1章「Fruhlingsbeginn」(共通ルート)
2章「Abend」(共通ルート)
3章
 「Olympia」(稟ルート)
 「PicaPica」(真琴ルート)
 「ZYPRESSEN」(里奈ルート)
 「A Nice Derangement of Epitaphs」(雫ルート)
4章「What is mind? No matter. What is matter? Never mind. 」(草薙健一郎の過去編)
5章「The Happy Prince and Other Tales. 」(藍ルート含む)
6章「櫻の森の下を歩む」(最終ルート)

キャラクターとしては、サブキャラクターの長山香奈がほんといい味だしていたなーって思います。最初見た時はとんでもねぇイライラする奴が出てきたぞって思っていたんですけれど、物語が進むにつれ、憎めない大好きなキャラクターになりました。
このキャラクターがいないとこんな物語の展開は作れなかったと思います。


最後に、私は、この物語に出会わせてくれたスタッフ陣の皆さんに(次作はもう10年も延期しないでくれと言う怨念も込めて)感謝の拍手を送りたい。


■DemoMovie



□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

以上になります。拙いかつ面白みのない文章ですが、最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
もし興味が出ましたら、公式サイト様から体験版のダウンロードを試して頂いたり、ご購入の検討をしていただければ幸いです。

※本記事作成にあたり、画像等の著作物を利用させて頂いている関係上、不都合等ございましたら記事の削除or修正を無断でさせていただく場合がございます。その点、大変ご了承お願い致します。




そんなかんじで。
おしまい。