くらむ本

常にネタ切れ。たまに書く。

【一冊で完結】個人的印象に残った単巻ラノベ5選part3

※※※数年前にやったやつを再びまたやります※※※
個人的に印象に残った単巻で完結するラノベについて勝手に5つ選ばさせていただきました。
今回は、なるべく最近のものや、個人的に好きな作品をリストアップしました。

過去のは以下からどうぞ
●【一冊で完結】個人的印象に残った単巻ラノベ5選
http://ch.nicovideo.jp/kuramubon/blomaga/ar428743
●【一冊で完結】個人的印象に残った単巻ラノベ5選part2
http://ch.nicovideo.jp/kuramubon/blomaga/ar505575





■タイトル:恋する寄生虫
■ブランド:メディアワークス文庫
■著  者:三秋 縋
【以下・感想とか】
掲示板で話題になり、そして「げんふうけい」で知っている人は知っている三秋さんの最新作。社会に馴染むことの出来ない二人の男女を巡る、恋愛小説。
彼らがポツポツと紡ぎ出す物語は、どこか自分が過ごしているこの社会で覚える違和感と、遠いようで、そう違っていないんじゃないだろうか。と、どこか他人事に思えないリアリティがあります。この物語が告げる結末は、読者の想像力を掻き立てるような、とてもいい後味に仕上がっています。ぜひ、その余韻を味わってほしいです。




■タイトル:ベイビー、グッドモーニング
■ブランド:角川スニーカー文庫
■著  者:河野 裕
【以下・感想とか】
サクラダリセットシリーズで有名な河野さんが紡ぐ、4つの短編集で彩られた一作。どの物語も主人公は違い、自分が亡くなってしまう最後の一瞬が描かれています。
死に方とは何か、生き方とは何か、死後とは何か。死生観に関して読者に問いかけをしてくる一作だったと感じています。そして、最後に綴られる物語、これはもう、、、驚きでした。是非、"河野ワールド"を体感してほしいです。




■タイトル:僕らはどこにも開かない
■ブランド:電撃文庫
■著  者:御影 瑛路
【以下・感想とか】
タイトルではっ!となった人いると思うんですけれど、再構築版なんて出ていたんですね。
全然ライトじゃない重厚で暗くて重い物語。ただ、やっぱり、いつまでも印象に残っている作品というのは、本作のようなガツンと鈍器で頭を殴りかかってくるかのような作品だと、そう感じています。
中二病と一言で割り切ってしまえば、たしかにそうなのかもしれないし、読者を選ぶダウナー系なのだけれど、この結末に至るまでの過程は物語のまとめ方としては素晴らしい完成度で、目を張るものがあると思っています。




■タイトル:とある飛空士への追憶
■ブランド:ガガガ文庫
■著  者:犬村 小六
【以下・感想とか】
そうそう!めっちゃ話題になった奴~wwwww今更薦、既読奴~wwwwwww
物語としては非常にシンプルな身分の違いを描いた恋愛物語。先の展開が読めると言えばそうなのだけれど、まるで映像が脳裏に浮かび上がってくるかのような巧みな文章力と、ドラマチックなストーリー展開にそれはもう当時メロメロにされました。
"飛空士シリーズ"と題される最初の物語ですが、本作は一応1冊で物語が完結しています。
この物語を読んでおくと、後続のシリーズを読んだ時、あっ!と思わせてくれるはずです。
読了後は非常に爽やかな、清々しい気持ちにさせてくれる一作。




■タイトル:電気サーカス
■ブランド:アスキー書籍
■著  者:唐辺 葉介
【以下・感想とか】
ライトノベルじゃないけど、載せたかったから載せた(なお語彙力)
めっちゃ生々しいダウナー系で僕が崇拝してる作品。インターネット黎明期の空気とか、こじらせちゃった系男子のあるある心理をまさしく捉えた一作。
確かにこれは、、、"救い"ではないのかもしれない。でもそれは"絶望"ではない。
"今"だからこそ伝えたい「幸福はガラクタ」で「この、くそったれな世界に、精一杯の愛を込めて」……まだ、まだ死ねない。ほんとうに楽しみにしています。




そんなかんじで。
おしまい。