くらむ本

常にネタ切れ。たまに書く。

人生2.0(上) ~生きづらさとテクノロジーの関係性~




ここ最近思ったことや考えたこと、短めにまとめておきます。

十分に発達した科学技術は、魔法と見分けがつかない。
――アーサー・C・クラーク


◆テクノロジーと共存していく"harmony"の世界へ
近頃のテクノロジー技術の発展を見ていて私が思うことは、今の時代は、確実にシンギュラリティに向かって歩んでいると言うことです。SF小説などで描かれていた景色に近づこうと、一歩一歩を踏み出しているのではないでしょうか。

分かりやすい例をあげれば、家電の自動皿洗い機とか、ロボット掃除機と言うのが挙げられるのかなと感じています。何が言いたいのかと言うと、白物家電が入ってきた時のように、テクノロジーの発展によって利便性が向上し、その分の人の負担が減り、今までより、より多くの時間が別の事に使えるようになっていきます。

中でも特に医療・健康分野に携わるAI技術に触れてみると、特に面白いなと感じています。
2017年時点では、AIによる医療の診断行為は健康への潜在的脅威を人間よりも平均20%以上も多く、そして人間よりも素早く診断できると言うことが実証されました。

お医者さんがやっていること、と言うのは究極のトリアージであって、診断するまでに、患者の自覚症状を伺ったり、血液検査の分析などを行う、その診断に至るまでの時間やプロセスをテクノロジーによって、より短くできるかもしれないのです。
従来は黒とされていたトリアージが赤に、赤を黄にできるかもしれない。

最終的な人為的(物理的)なリソースの問題や、テクノロジー導入に至るまでのコスト問題はつきまといますが、テクノロジーの発展によって、人は間違いなくより高度な、タイムマネジメントが行えるようになっていくでしょう。

そんな未来を実現するためには、テクノロジーを"使う"と言う考え方ではなく、テクノロジーと"共存"していく。そんな考え方がこれからは必要になっていくのではないでしょうか。


◆"貨幣"と"労働"を再構築した先に
上記では、AIを例に取り上げましたが、もう一つ象徴的なテクノロジーがあります。
それは何かと言うと、仮想通貨の根幹をなしている"ブロックチェーン技術"です。

円やドルと言うような法定通貨を支えている国家と国民の関係。
そして労働を行う労働者と、労働の依頼者の関係。
そのどちらも細分化していった先にたどり着くものは、"信頼"と"信用"のベクトルがどちらからどちらに向かっているのか?と言う事の違いでしかないと考えています。

そして、ブロックチェーンと言うテクノロジーはその"信頼"と"信用"を実装した。もはやアリ○バやメ○カリみたいな第三者が介在するビジネスモデルだなんて古い時代がやってくる。

ブロックチェーンが発展した先に待っているであろうトラストレスの時代が訪れた時には、その"貨幣"や"労働"と言うモノの考え方、価値観がガラリと変わっていく。

それは、国家も政治も、貨幣も、その何もかもの境界線が無く、そういった概念が溶け合い、人間と言う大きな属性だけが付与された、一つの大きな共同体となっていく。そんな時代へと移り変わっていくような、そんな気がしています。

ブロックチェーンの到来によって未来がどうなるのか?と言うのは、以下の動画がとても分かりやすいと思います。



◆"いままで"の時代と"これから"の時代

さて、上記2つの話をまとめて、結局のところ何がいいたいのかと言うと、

数近年までの人間の生き方と言うのは、
 ①感情や人情、②環境や社会
と言う2つの要素が混じり合っていて、人間の生き方と言うものが構築され、上手く回ってきた。

ですが、今現在はテクノロジーと言うモノが急激に発展し、コモデティ化した事によって、誰もがオンライン化し手に入る情報量と言うものが、あまりにも多い時代になりました。
それは、今までの人間が生きてきた同じやり方や考え方で進めようとしても、上手く回らない。そんな時代になってきているのではないかと感じています。

今までの要素に一つ新たに追加し、これからの時代は、
 ①感情や人情、②環境や社会、③テクノロジー
と言う3つの要素から俯瞰的に観測していく、そういった時代だと感じています。
そう、まさしく、テクロジーと人間か溶け合い、共存していく。そんな時代です。

そういった文脈を汲み取っていくと、たどり着くのは落合陽一さんだと感じています。
以下の動画とかも物凄く面白く、そして上手くテクノロジー言語化しているなと気づく事が沢山あるので、ぜひ見てほしいです。




(次回に続きます。11日(日)・更新予定)