正義のために戦うなんて言うのは止めましょう。
ナチスだって正義を謳ったんだから、正義ってやつは判らない。
悪者とは、どんなお題目を掲げていても人間の自由を奪う奴が悪者です。
仮面ライダーは、我々人間の自由を奪う敵に対し人間の自由を守るために戦うのです。
――『平山亨叢書１・仮面ライダー名人列伝』より
◆”正義”の始め方
日本で言う”正義”と言うのは、
「正しい答えはコレです！」「コレ以外の考え方は違います！」
と言うような、絶対性を帯びてる雰囲気がありますが、それは誤りです。
えーっと、英語の「justice」と言う言葉を例に出すとわかりやすいのですけれど、「justice」は「正義」と言う訳ではなく、正しくは「公正さ」と訳した方がより正確です。
その言葉の在り方のように、絶対的なコレがアンサーです！と言うのではなくて、天秤のようなイメージを持つことが、”正義”の正しい解釈なんですね。
それは、ロールズさんが描いた「正義論」などで詳しく描かれています。
そして、彼らの言葉を持ち出す時や”正義”を語る時は必ず、現在の自分の視点や認識のアップデート、時代的背景、第三者的な視点を持つこと、つまり、その時代や文化圏にあった”正義の定義”から始める必要があります。
なぜなら、それが”公平”であり”公正”であるからです。
◆暴走する”正義”
正義がなぜ暴走するのか？と言うと、それは、”第一人称としての視点を持ちえてしまうから”だと私は考えています。
私は特に”メディアに対する視点の持ち方”と言うの（下部Link群）を過去から、何度も述べてきているかと思うんですけれど、それと共通しています。
分かりやすい出来事を上げるのであれば、近年に発生した相模原殺傷事件や、昨年話題になったポリティカルコレクトネス、オルタナティブファクト、最近活発なMetoo運動、無くならない白人警官による黒人一般人への銃をつかった殺傷事件。
これらは全て”暴走する正義”と言う言葉の一つで証明できると思うんですね。
どれもこれも、皆一人称としての視点を得てしまったが故に、自己保全を優先し、己の視点（正義）を振りかざしているだけです。正直、これってタダの差別ですよ（暗黒微笑）
正しい”justice”を持ち出したいと言うのであれば、そんな話をしているだけ時間の無駄です。
”一人称の視点”から離れることをしていきましょう。
その辺りの細かい文脈を解体していくと、至るのは、ネーゲルさんが描いた「どもでもないところからの眺め」や、リップマンさんが描いた「世論」が該当すると思います。
◆つまりお前は、プリキュアを見ろ
つまりですね話をまとめると、プリキュアって最高なんですよ。
彼女たちは、「悪い奴らを倒すぜ！」ってエゴ持ってないんですよ。
皆を守るだとか、困っている人がいるから助ける。だとか純粋な善意。
そこに、なんか世界を救うぜ！だとかそういったお題目があるんじゃないんですよ。
自分がしたいことをする。誰かが困っているから手伝う。それだけ。
もう、なんか仕事で荒んだ心が浄化されていく。ああ、頑張ろう！！！ってなる。
現在、毎週日曜日8:30からテレビ朝日系列 に放送されている「HUGっと!プリキュア」よろしくお願いいたします。
よければ以下エントリもどうぞ。
●【雑記】失われた"真実"を求めて～メディア感覚～
http://ch.nicovideo.jp/kuramubon/blomaga/ar1148948
●【雑記】SNSの投稿を引用するメディアに対して思う事
http://ch.nicovideo.jp/kuramubon/blomaga/ar962536
●【雑記】ゴーストライター事件から考えるべきこと
http://ch.nicovideo.jp/kuramubon/blomaga/ar1217292
●【雑記】"ブログ"に纏わる２つの視点
http://ch.nicovideo.jp/kuramubon/blomaga/ar1441544
●【雑記】相模原事件から考えたこと
http://ch.nicovideo.jp/kuramubon/blomaga/ar1102878
そんなかんじで。
おしまい。
