くらむ本

常にネタ切れ。たまに書く。

【一冊で完結】個人的印象に残った単巻ラノベ5選part2

■はじめに(注意事項等)
ライトノベル業界が少しでも、盛り上がってくれればと思い、
個人的に印象に残った単巻で完結するラノベについて勝手に5つ選ばさせていただきました。
良かった点、悪かった点まとめますが、あくまでも個人的な感想と受け取っていただけると幸いです。
もし興味がある方いましたら、拙い文章ですが最後まで読んでいただけると嬉しいです。
なるべく配慮致しますが、一部ネタバレ等含むかもしれませんので、
嫌な方はブラウザバックorご理解の上、読んでいただけると大変助かります。
では、以下を御覧ください。


以前に同様の企画であげた記事もがありますので、もしよければそちらも御覧ください。
作成日 :2014/01/04
タイトル:【一冊で完結】個人的印象に残った単巻ラノベ5選
http://ch.nicovideo.jp/kuramubon/blomaga/ar428743


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■タイトル:カスタム・チャイルド
■ブランド:電撃文庫
■著  者:壁井 ユカコ
■絵  師:鈴木 次郎
【以下・感想とか、あらすじとか】
ジャンルと言われれば、こちらは近未来SF小説になるのかな。
遺伝子操作が当たり前の世界で生きる若者と、人であっても人として生きることが出来なかった少女の物語。
内容はとても廃退的で、ディストピアを匂わせる設定と、
どうしても憎むことのできない人間臭さを漂わせる登場人物達。
終盤に向けて物語はアクセル全開で加速していき、
続きがどうしても気になり、気がついた時には全て読み終えていました。





■タイトル:12月のベロニカ
■ブランド:富士見ファンタジア文庫
■著  者:貴子潤一郎
■絵  師:ともぞ
【以下・感想とか、あらすじとか】
8年ぶりのファンタジア大賞受賞作。この作品を一言で表すなら、古典的ファンタジー小説
「ベロニカ」の依代として連れて行かれたかつての幼なじみの少女を追い、
彼女との幼い頃の約束を果たす為、ベロニカに仕える「ベロニカの騎士」の候補生に選ばれた主人公。だが約束が果たされそうになったその時、事件は起きた。まるで何者かが彼の運命を弄ぶかのように過酷な宿命に立ち向かう、純粋な男たちの友情と夢、愛そして闘いを描いたエターナル・ラブ・ファンタジー
文章がやや説明調な為、堅苦しさを感じる人が中にはいるかもしれませんが、
叙述トリックを上手く使った、大変面白く読ませてくれる作品だと思います。





■タイトル:All You Need Is Kill
■ブランド:スーパーダッシュ文庫
■著  者:桜坂洋
■絵  師:安倍吉俊
【以下・感想とか、あらすじとか】
近未来SF小説。「ギタイ」と呼ばれる異星人に襲撃を受ける地球。
主人公は「ギタイ」と戦う防衛軍に入隊し、初出撃にして戦死を迎える。
だが、何故か意識を取り戻し、出撃前日の朝に戻っていた。
何度もループ繰り返し、主人公は戦闘力をつけていき、
ますます激化を繰り広げる戦場で生き抜いていく。
漫画化や、アメリカでのハリウッド映画が上映されることになり、期待が高まる一作。
物語の起承転結だけに限らず、ループしていた理由、設定や人物描写
どれを取っても、よくこの1冊にまとめきれたなと非常に感心する完成度でした。




■タイトル:TOY JOY POP
■ブランド:HJ文庫
■著  者:浅井 ラボ
■絵  師:柴倉 乃杏
【以下・感想とか、あらすじとか】
主人公含めた5人がファミレスでだべったり、まったりする青春迷走作品。
健全な高校生活いう言葉が虚しさで永遠に消滅しかねないくらい、
人間として生々しくそして痛々しい描写が続出する。
現実に対して真っ向に向き合い皮肉を書き綴ったような作品。
大丈夫?「浅井 ラボ(著)」だよ?と言わしめるくらい癖のある作者様だと思います。
ですが、その中毒性は異常なまであり、
一度ハマったら抜け出せない底なし沼かのような一作だと思います。





■タイトル:こうして彼は屋上を燃やすことにした
■ブランド:ガガガ文庫
■著  者:カミツキレイニー
■絵  師:文倉 十
【以下・感想とか、あらすじとか】
第5回小学館ライトノベル大賞・ガガガ大賞受賞作。
誰もが経験する恋愛の痛みを、こぼれ落ちそうな思春期の内面を描き切った、青春小説。
もう死んでしまおう。そう思い屋上へと足を運んだ主人公。
そこで「オズの魔法使い」になぞらえて「ライオン」「ブリキ」「カカシ」とお互いを呼び合う奇妙な三人と出会った。
そうして、死のうとする彼女を、ただ引き止めるのではなく、
「復讐してから死ぬんだ、あなたもそうしませんか」と提案してくる。
主人公は自殺することをやめ、気がつけば屋上へと、日々足を運ぶこととなる。
「ライオン」「カカシ」「ブリキ」そして主人公の「ドロシー」という順番で、
それぞれの登場人物にスポットライトを当てる形で物語が構成されており、
そうして少しづつ浮き彫りになっていく三人の歪な関係と重くて暗い過去。
どこにでもありそうで、無かった青春小説がここにはありました。



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※本記事作成にあたり、画像等の著作物を利用させて頂いている関係上、
 不都合等ございましたら記事の削除or修正を無断でさせていただく場合がございます。
 その点、大変ご了承お願い致します。

以上になります。拙いかつ面白みのない文章ですが、最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
もし興味が出た作品などありましたら、ご購入の検討をしていただければと思います。

おしまい。