くらむ本

常にネタ切れ。たまに書く。

【雑記】「誰でも出来るようにする事」が価値を下げる

IT業界に身をおいていると、誰もが恐らく耳にする言葉があります。
環境を構築する手順を作っても、ソースを書いても、システムを運用していく上でも、どこでも言われる言葉。

「誰でも分かるようにしましょう」


そのスローガンを意識し、頑張ることは確かに素晴らしいことだと思います。
ですが、その言葉ばかりを優先し、より多くの工数や費用を掛け、いざ出来上がった!と思った時には、日進日歩で進むIT業界では、その技術が古く効率の悪いものとなる。
そうして再び技術の改修が余儀なくされるだなんて、そんなバカバカしい話ないですよ。



さて、本題ですが、そんな誰でも分かるようにすることが私たちエンジニアの価値を下げることになると私は思っています。

例を出すと、
100万円で業務をしてもらっている技術力が10あるAさん
50万円で業務をしてもらっている技術力が5あるBさん
技術力10必要な業務をAさんが誰でも分かるようにしよう!とやる気になってマニュアル化し、技術力が5あれば、誰でも出来るようになりました。

そうなれば、Bさんでも同じ業務が出来るので、100万円出してるAさんいらねーやwww残りたければ50万円に給料下げるか、この現場辞めてwwって言う極論が出せるんですよね。
大体はそうならず、その功績が認められたり、より複雑な業務がAさんに飛び込んでくるもんですが、そう言った繰り返しをやっていくことによって、エンジニアの価値を下げる負のスパイラルに陥っている部分があるなぁと思っています。

ですが、属人性を引き上げすぎると、誰もが理解できない触ることのできない、新しく作ったほうがいいレベルのブラックボックス化を招いてしまうのも問題です。
その辺り、需要と供給の関係と一緒でバランスが凄く重要ですね。
ある程度の属人性を持たせつつ、ある程度の知識がある人には理解できる程度に留めて置かないと、エンジニア自身がその腕で食べていけなくなっちゃう。

だから私は基本的に仕事は、やる気無いですwwwwwwwwwwwwwwwww
同じチームメンバーからは、やる気出したら凄いのに……とか、三国志で言う龐統みたいな奴って言われてますwwwwwwwww最高の褒め言葉だぜぇwwwwwwwww

まぁ、最初に述べたように大半が技術の発展のペースに人がついていけてないので、その辺りの心配をすることは現状だとあまりないでしょうが、いずれそう言った観点でも考えないと行けない時は訪れるだろうなぁと感じています。


よければ以下記事もどうぞ
●【雑記】業務の属人化に伴う危険性
http://ch.nicovideo.jp/kuramubon/blomaga/ar699487

そんなかんじで。
おしまい。