くらむ本

常にネタ切れ。たまに書く。

私は何者にもなれない人間である

幼い頃、私はアニメや漫画に出てくるような"ヒーロー"と言う存在に憧れを抱いていて、
そんな"特別な存在"に私もなれると思っていた。
だが、そういった"特別な存在"になるための努力と言うのを積み重ねることをせず、いつかきっと、自分を変えてくれる特別な何かが目の前に現れるんだ!と思っていた。
昔の私は、よくあるラノベ系主人公みたいな、ある日突然空から美少女が降ってきた!みたいなそんな事を信じていた痛い奴だ。

だが、そんな鈍感系主人公(仮)の私も時が経つにつれ、気がついてしまった。
そんな、”特別な存在”に至るためには、何かしらの過程や努力、手段や手順と言うものが必要であり、それらを無視して"特別な存在"になれる人間は"天才"と呼ばれる人間たちのみであると言うこと。
そうして、私はその2つのどちらも持ちあわせていなかったことに気がついたのだ。

僕は、エヴァンゲ●オン初号機のパイロットになりたくても、なれないんだ……!
そう思った真面目系クズの私がどうしたかと言うと「不幸になることで、"特別な存在"になろう!」と言う結論に至ったのです。
「私は、こんなに恵まれてないんだよ!」「不幸な自分ってステキ!」
そんな私は、きっと特別な存在で、ベルダー●オリジナル♪と、不幸自慢を始めたのです。
「うっ、俺の右目が疼く……!はやくこの場を離れるんだ……死ぬぞ……!」から「うわ、今日3時間しか寝てねーわーwwwまじつれーwww」みたいな痛い人にジョブチェンジしたのです。痛い人であることには変わりませんね。

そんな痛い人になり続けられたら、私は恐らく幸せだったのでしょう。
ですが、私はそんな才能に恵まれなかった。
気がついてしまったのです。
私は、そんな”特別な存在”になることのできない、
「何者にもなれない人間」であると言うことに。

ですが、「何者にもなれない人間」であることを、悲観する必要はありません。
何者かに取って変わろうとすることは確かに出来ないけれど、
私は私なのだから、ありのままの自分を受け入れたら、それでいいのです。

「ビル・●イツ」になることも「夏●漱石」になることも、私にはできません。
ですが、私は私であることに変わりませんし、それでいいじゃないかと学んだのです。
実際問題、スポットライトが当たるような人間って言うのは、椅子取りゲームで、スポットライトに当たらない人間の方が絶対数が多いんですよ。
卑屈な私は、そんなスポットライトに当たってしまった人の方が、お気の毒様と思ってやることにしました。この辺り、痛い人間であると言う事は未だに変わっていませんね。
本当に、お気の毒様(暗黒微笑)ってかんじです。

私は、受け入れようと思います。
特別な存在でも何でもなくて、
「何者にもなれない人間」であると言うことを。

そんなに、気を張り詰めなくていい。ここははじめてか?力抜けよ。(ホモォ
等身大のままで、ありのままの自分で、くそみたいなちっぽけな生き方を、
地べたを這いずりまわりながら、う●こしてれば、それでいいんですよ。



よければ、以下記事もどうぞ。
●手を伸ばせば何でも届く、ヒーローのような存在に私はなれると信じていたあの頃
http://ch.nicovideo.jp/kuramubon/blomaga/ar551147
●【雑記/趣味】小説との出会いと別れ
http://ch.nicovideo.jp/kuramubon/blomaga/ar436318
●仄暗い世界の中で
http://ch.nicovideo.jp/kuramubon/blomaga/ar559608



そんなかんじで。
おしまい。