私は、クソデカIT企業に転職し、システムエンジニアをしています。エンジニアとしての業務だけではなく、数十人のチームリーダー業務とかもやっています。肩書がついている人を除けば、今の職場で一番偉い立場です。そんな私が表題について思ったことをここに書いておきます。
◆オペレーションは心を殺す
私がやっていることをもう少し噛み砕きますと、実際のオペレーション業務をする人たちや、システムの運用・保守を行う人たちとか何個かのチームがあって、そういったチームの取りまとめや、人が足りない時はチームのフォローに入ること、エンドユーザーとやりとりする時の顔になること、チームの現状の問題点を洗い出してカイゼンを行うこと。などが挙げられます。
その中で、特に本人たちの立場的にしんどいなぁと思うのはオペレーション業務を請け負うチームの人たちです。オペレーション業務ってやっぱり周りが煩くて、手順書遵守だ！なんだ！とか、フォルダ１つ開くだけでも、承認を得なければいけない。だとか色んな足枷が与えられているんですね。
余計なことをするな！書いてあることをやれ！と。それがオペレーターと言う役割と言えばそうなんですけど、私達の根幹である「システムエンジニア」として与えられるものなのかな？と思うと、私はうーん、、、って頭を抱えてしまうんですね。
特に新人で入ってきました！みたいな人たちをまずは社会人としてのマナーを守らせよう！規律を守らせよう！オペレーターだ！って安易にハメ込むって言うのはやってはいけないと私は考えています。
前例主義、言われた事しかやらない。それを性根に染み込ませるって言うのは、クリエイティブにならなければならない「エンジニア」として身につけるべき思考を殺すことと、イコールではないでしょうか。
◆興味を持ってもらいたい
特にエンジニアとして大切なのは、「興味を持つ」と言う嗅覚だと思っています。
オペレーターの方々はLinuxの基本的なコマンドもわからない人が数多くいて、Linuxのコマンドってこうなんだよとか、OSやネットワークってこういう仕組みで動いているんだよ。みんなが操作しているミドルウェアってこんな事ができるんだよ。だなんて時間があるときは、面白おかしく解説をしています。
そんなふうに自分たちが触っているものに対して興味を抱いてほしい。少し、面白いなとか、ワクワクしてほしい。その気持ちがエンジニアとして成長を促してくれると私はそう信じているので。
また、何よりもオペレーターでだめだと思うのは、シフト制や何やで、労働時間を縛る事なんですよね。何がいいたいのかと言うと、ここからここまで働いたら、あとは仕事の事を考えなくていいです！と言う考え方を染み込ませることがダメです。
エンジニアとしてのアイディアと言うのは、日常生活にも転がっているもので、ふとした時にああ、これこうしたらいいな～だとかそういった気付きが得られるんですけど、シフト制や言われた事のみをやらせる。と言う思想を染み込ませるのは、本当に罪です。
勿論、労働時間外でも働け！とかそういったのではなくて、リフレッシュはリフレッシュで必要で、たまにふとそういった思いつきってあるんですよね。そういったのを脳の片隅に意識できるようにしましょうよー。向上心があるって言うなら資格の勉強とか、ちょっと業界のニュース見たりしようねってそういう話です。
◆使い捨て
また、もう一つキツイなぁって思うのは、今まで私が経験した職場でもそうなんですが、オペレーション業務を請け負う人たちって９割くらいが協力会社の方々なんですね。オペレーション業務はエンジニアとしてのスキルが身につかないから、自社にとってはやることはプラスじゃないよ。だから外に投げて金ピンハネして使い捨てしちゃおう。って言うのがもうモロ見えてしまうじゃないですか。
そういった人たちは月収も少なくて、生活も苦しいよ。って声をよく聞くのに、そこから這い上がれる環境って言うのが与えられないって言うのは非常に心苦しい。
やる気がある人には私がもう読んだ技術書を上げたりとか、色々しているんですけど、なかなか上手くいかないなぁとそんなことで頭を抱えたりもしています。
かといって、じゃあオペレーターが何もかも悪だ！と言うわけではなくて、それも必要な仕事であることには変わりありませんし、繰り返しになりますが、こうチャンスが拾える環境って言うのがオペレーターって立場だと、少ないよねってそういうお話ですね。
また、もうエンジニアじゃなくて、作業者としての枠組みでいいよ。と割り切れるなら、それもありなのかも。うーん、私が色々考えすぎだけなのかもしれません。
これは、各々のスタンスだとかそういったのにも関わってきますし、リーダー業務としては私はまだまだ浅いひよっこで、ここに対する答えはまだ出ていません。悩んでいたら時間が自ずと答えを運んできてくれるかもしれませんね。
そんなかんじで。
おしまい。
